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3月20日(火)、Next30産学フォーラムは37回目のフォーラムを名古屋市内にて開催、28名が参加した。

今回は、廃家電製品のリサイクル事業の見学会〔於:グリーンサイクル(株)〕と講演会・懇親会〔於:名古屋栄ビル〕をあわせて実施した。

見学会は、グリーンサイクル(株)のご厚意により実現したもので、工場内におけるテレビ、エアコン、洗濯機など廃家電製品の解体ラインを視察した。参加者からは「人海戦術で廃家電製品を解体していく様子を視察でき、かつ解体された部品の再利用方法が分かり、貴重な機会となった」という声が相次ぎ、廃家電製品から鉄などの資源を取りだし、新しい製品の原材料として供給される取り組みについて理解を深めた。

講演会では、岐阜薬科大学生命薬学大講座生化学研究室講師の遠藤智史氏による講演、金城学院大学生活環境学部環境デザイン学科講師の伊藤海織氏による講演およびワークショップを行った。

遠藤氏は、「くすりのつくり方~デザインから上市まで~」をテーマに、痛風などを事例に薬による治療には、新陳代謝により影響を受けるタンパク質の働きや立体構造を理解した上で、酵素と基質を結びつけることを防ぐ阻害剤を開発することが重要であると説明。現在、進められている様々な治療薬開発の事例を紹介しつつ、自身も創薬研究・開発に貢献していきたいと述べた。

伊藤氏は、「服に縫い目があるのは実用のため?オシャレのため?」をテーマに、衣服は、人体の形に合わせて、布を裁断して縫製していく上で、3タイプ(筒・球・馬の鞍)の立体を考慮することが重要であると説明。その後、参加者は、服の原型となる型紙をハサミやテープを使って衣服の形に作り上げていくという課題に試行錯誤しながら夢中で取り組んだ。最後に伊藤氏からは、幼児や子供、成人(男性・女性)によって服の原型は違っており、今後、衣服を購入する際には、縫い目やふくらみ等にも注目してほしいと述べた。

その後の懇親会では、参加者が講師を囲み、それぞれの研究について意見を交わすなど、一層の親睦を図った。次回のフォーラムは、5月末に開催する予定である。

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  エアコン手解体の様子

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プラスチックの比重差を利用した分別方法の説明を受ける参加者たち

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