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中経連では、企業の研究開発力、イノベーション強化のため、会員の方々に大学や公設試験場、研究所での取り組みについて紹介する活動を実施している。

今回は、豊田市にある「知の拠点あいち」(あいち産業科学技術総合センター、あいちシンクロトロン光センター)の見学会を2月29日(月)に開催し、28名が参加した。

はじめに、あいち産業科学技術総合センター所長の山本昌治氏から、「当センターは、産学官連携による新しい拠点として4年前に設立され、現在までの訪問者が25,000人を超えており、高い期待をいただいている」との挨拶があり、続いて、あいちシンクロトロン光センターを運営している(公財)科学技術交流財団専務理事の岩田勇二氏から、「地域の産業振興という視点を持ちながら、日本のものづくりの基盤である材料等の技術開発支援を行っている」との挨拶があった。

施設の概要説明後、各研究設備の見学を実施した。あいち産業科学技術総合センターの様々な高度計測分析機器について、それぞれの具体的な使用事例を交えながら紹介を受けた。さらに、産学官連携の共同研究開発プロジェクトである愛知県の重点研究プロジェクトについて紹介があり、健康・医療に関わる超早期診断技術開発プロジェクトで開発された装置等を見学した。

あいちシンクロトロン光センターでは、通常の見学会では入れない実験ホールを見学し、次世代の材料開発に不可欠なナノレベルの計測分析を可能とする各種ビームラインの特徴について説明を受けた。

アンケートでは、参加した9割の方々が「満足・ほぼ満足」と評価し、また「様々な分野の研究がされていることを知り有意義だった」「間近で設備が見られ臨場感があった」などの回答が得られた。今後もアンケートの意見を取り入れながら、大学、公設試験場や研究所の取り組みを紹介していく。

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<写真:シンクロトロン光の施設見学>

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