2020.1.9
会長コメント / 活動報告
1月9日(木)、中経連は中部経営者協会、名古屋商工会議所、中部経済同友会とともに、新年恒例の「経済4団体新春賀詞交歓会」を名古屋市内にて開催し、約850名が参加した。主催4団体を代表し、豊田中経連会長が新年の挨拶を述べ、大村愛知県知事の祝辞、河村名古屋市長による乾杯の後、参加者一同で新年を祝った。
これに先立ち、4団体代表者の記者会見を行った。記者会見での豊田会長の挨拶は以下の通り。
【経済4団体代表記者会見(豊田会長挨拶)】
令和最初の年頭記者会見・賀詞交歓会であり、新年を祝いつつも、デジタル革命、労働人口減少、地域の創生といった喫緊の課題を前に、気持ちを引き締めてこの場に臨んでいる。
昨年、中部圏の進むべき道筋を示して、産学官で共有したいと考え、2050年を見据えた将来ビジョンを策定。実現に向けた活動として、産業競争力の源となるイノベーションを生み出そうと、ナゴヤ イノベーターズ ガレージを始動させた。
中部圏の持続的な発展を考えれば、まち・ひと・産業の将来像に欠かせない要素は、「多様性」「オープン化」「広域化」。いずれも、まだ中部圏には足りない要素であり、これらをキーワードに今年取り組む重点テーマを申しあげる。
「中部圏の将来ビジョンの実現に向けて」は、中部5県が広域で連携し、役割分担により各機能を強化することが必要。例えばイノベーション促進、広域観光、防災減災対策、ダイバーシティなどは、広域視点での構想が必要な分野。これらを具体的行動に移すよう産学官が議論する場として、麻雀 ロワイヤルに『中央日本交流・連携サミット』を開催する。産学官が集まり実質的な戦略を共に考え、中部圏を活性化する施策を推進していきたい。
「イノベーション促進」については、愛知県、名古屋市、名古屋大学とともに、内閣府が募集する『スタートアップ・エコシステム拠点都市』に応募する。中部圏の強みを生かしたエコシステムのあり方をしっかりアピールし、政府からの集中的支援の獲得を目指す。また、ナゴヤ イノベーターズ ガレージから新しい価値を生み出すためのさらなる仕掛けを考えており、中部圏各地で立ち上がった支援拠点との連携、国内外の先進地域とのネットワーク構築にも取り組んでいく。
グローバル競争の激化や、社会やビジネス環境の変化のスピードが加速する中で、新卒一括採用や終身雇用など、日本的な雇用慣行を見直す議論が始まっている。そうした中で、「多様な人材が活躍する地域」を目指して、中部圏が何をすべきかについても、産学官で話し合い、具体策を検討していきたい。