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水野会長「7月度定例記者会見」あいさつ要旨

7月20日(月)、水野明久 中部経済連合会会長の定例記者会見を開催しました。水野会長は、あいさつの中で、新型コロナウイルスの影響や、「スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市」への認定などについて、述べました。

◆九州豪雨について
今月上旬から九州を中心に発生した豪雨が大きな被害をもたらしております。その後、中部圏におきましても、岐阜県、長野県が、九州とともに「特定非常災害」に指定されたところです。
お亡くなりになられた方々のご冥福を謹んでお祈り申し上げるとともに、被災された皆様にお見舞い申しあげます。一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。

◆新型コロナウイルスの影響
緊急事態宣言の解除以降、我が国は社会経済活動を再開する局面に入っておりますが、中経連が6月に公表した景況感の現状と見通しでは、2020年度第1四半期の中部圏の景況判断は、D.I.値マイナス82.6ポイントと、前期に比べ76.8ポイント低下しました。四半期の下げ幅としては過去最大であります。このD.I.値は、リーマンショック時のマイナス92.3ポイントに迫るものとなります。
一方、7月1日に公表された日銀短観を見ましても、企業の景況感は大幅に低下しており、国内景気の回復には時間を要するものと考えております。

こうした状況を踏まえ、中経連を含めた在名古屋の経済4団体は、7月10日に、愛知県に対し、新型コロナウイルス感染症に関わる対策要望および協力提案を実施(7/10)を行いました。
経済4団体を代表して私から大村知事に対し、国や愛知県が示している疫学的・医学的対策および経済的・社会的対策の迅速かつ確実な実行をお願いするとともに、経済界としても感染拡大防止対策や、医療機関、地域社会への支援などで積極的に協力していく旨をお伝えしました。

中経連におきましても、コロナショックによる社会・経済的課題解決に加え、ポストコロナ対策として、デジタル化の推進、東京一極集中の是正、イノベーションの加速等について、今後の重要な活動として展開していく考えであります。

◆グローバル拠点都市への認定について
このうち、イノベーションの加速について、嬉しいニュースがありました。
中経連、愛知県、名古屋市、名古屋大学、浜松市等とコンソーシアムを組み申請をした「愛知・名古屋及び浜松地域が内閣府から「スタートアップ・エコシステム」ですが、今月14日、拠点都市のひとつとして内閣府に認定されました。
今後、このコンソーシアムが、中部圏の産学官の力を結集する核となり、イノベーションエコシステムを推進・加速させ、その効果を中部圏全体に波及させていきたいと考えております。
私も、コンソーシアムの代表として全力で取り組んでまいります。

◆「ナゴヤ イノベーターズ ガレージ」設立1周年
このコンソーシアムの中核的活動拠点として重要な役割を担う「ナゴヤ イノベーターズ ガレージ」が、今月8日、設立から1年を迎えました。オープンからの延べ来場者数は、1万7,000名を超え、順調なスタートを切っています。
コロナ禍によりイベントの中止や営業時間の短縮など、活動が制約されることがありましたが、対流・交流の場として広く認知されてきたものと思います。
今後も、ガレージを中部圏と国内、さらには世界をつなぐハブとし、継続的にイノベーションを生み出すエコシステムの構築を目指してまいります。

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